これからの商社の生き残り戦略

川中商事が考える今後の商社について

これまでのビジネスというと真っ先に商社という物がイメージされるところがあったといってもいいかもしれません。
ですが、この状況を一変させるものが出てきました。

それがネット社会というものです。
このネットと言うのは商社にとっては天敵のような物で、これがあることでこれまでのビジネスは全く意味をなさないものとなったといってもいいかもしれません。
それだけにこれからの生き残り考えていく事が今の勝者にはともめられることになったといってもいいでしょう。

川中商事などの商社は役割は商品を欲しいという人にそれを届けるという事をしていたわけで、いわば商品の仲介役だったという事が言えます。
これはグローバル化が進む社会ではとてつもなく大きな役割を果たしてきました。

(参考HP)
川中商事のグローバル・ビジネス

これまで情報交換の無かった国と国を結ぶ時には必ず商社が中に入って情報交換が出来るようにして、商社を介して商品が流通することで世界経済が成り立つようになってきたのがこれまでだったといっても良いでしょう。
そのために莫大な利益を獲得することもできるようになりました。

商品の発注から管理まで全てネットで出来るという時代が到来

ですがこのシステムを根底から破壊することになったのがネットというモノで、これは全世界を一瞬で情報が駆け巡るというとんでもないシステムが登場して来たわけです。
これによってすべての情報交換はネットで出来るということになり、商品の発注から管理まで全てネットで出来るという時代が到来したわけ。

そのような中で商品の仲介をビジネスとしていたところはどうなるでしょう。
当然不要という事でどんどんとビジネスからはじき出されるという事になっていきます。

何しろ仲介者がいるということはそこに余計な時間とコストがかかっているということになりますから、これを省いてしまえば圧倒的なコストパフォーマンスで商品やサービスを届けることが出来るようになる。

国際間での取引はさまざまな難しい事があるという事があるので、今はまだそこにかすかなビジネスが存在しているわけですが、それもこれからは無くなっていく事が考えられます。

既にネットは翻訳機能というモノも獲得している

既にネットは翻訳機能というモノも獲得していて言葉の壁というものもなくなりました。
ビジネスで使う言葉については、まだまだ翻訳をすることが出来ないという事はありますが、それも需要があるという事が分かれば、それを作る人は必ず出てくるでしょう。

そうなればあっという間にビジネスが無くなってしまうのがこの仲介というビジネスの悲しいところです。
基本的に仲介はモノやサービスを生み出しているわけではなく、一度商品やサービスが流通したのであれば、そこで利益を上げようとする存在はコストパフォーマンス的には要らない存在となってしまいます。

そしてネットという圧倒的にコストパフォーマンスの優れた情報交換方法が既に存在している時代になって、わざわざコストパフォーマンスの悪い方法を選ぶ必要はありません。

そのような事をしていれば自由競争ですぐに敗北をしてしまう事になりますから、ビジネスを正しく考える人はすぐにネットを使用するようになっていきます。
ですから、これからの生き残り戦略というのが難しくなってきているというわけです。

仲介ビジネスでは今後は成り立たなくなる?

ある意味では川中商事などの商社はこれまでのビジネスを完全に諦めるという事を考えなければならないかもしれません。
仲介ビジネスでは今後は成り立たなくなるという事を考えて自分たちでサービスや価値を生み出すという事を考えなければ、これからの厳しいビジネスにおいては生き残る事が難しいかもしれない。

幸いな事にこれまでに蓄えた多くの資産を持っていますから、それらを活用して自分たちがこれから価値を生み出していくという事を考えていく必要があるのかもしれません。

流通の仲介をするというだけのビジネスでは先行きは不安というよりはないと断言してもいいかもしれません。
これからは世界はグローバル化ではなく、一つの経済圏というような事になるとも考えられますから、そうなると商品やサービス仲介するというような仕事はほとんど機能しなくなります。

だれもが安い商品やサービス選択するようになって、自分の欲しいものは自分で自由に選択をするという事になり、これまでのように与えられたものの中から選ぶという事はしなくなります。

この事が分かっていれば、これからすべきことも分かってくるはずです。
これまでの権益を守ろうとしてもまず無理というよりは不可能ですが、そのようなことに執着するのではなく、先行きが不透明な権利収入はさっさと見切りをつけて、自分たちでないと出来ない価値というモノを作っていく事をすると良いでしょう。

それは情報発信をすることで様世界中が利用されるようになります。
これまでのビジネスの経験としてさまざまなノウハウなどを蓄積しているわけですから、そうした情報を公開してビジネスのやり方などを紹介するサービスを考えても良いかも。

資本に余力のある今のうちにそうしたことをしておくことが大切になると考えられます。